研究者になるには

こんにちは。watcherです。
突然ですが、今回は「研究者」がお題です。
先日、私はお仕事を通じて、夢見る高校生とお話ししました。将来の夢は「環境学の研究者」。そのために大学、さらには大学院へ進学したいとのこと。高校生から進路のことを考えて行動する姿勢、本当に素晴らしいなと思いました。頑張ってほしいなと思いつつ、私は「1つの大学に絞るのではなく、さまざまな大学を考えること。研究者はあくまで1つの目標として、環境に関わるためにはどのような仕事があるのか、自分にはどのような可能性があるのかを追求すること。そして本当に研究者になりたいのであれば、研究者の仕事とは何かを調べ、身をもって学び、どれくらいの資金が必要で目標達成までどれくらいの月日を要するのかをシミュレーションすることが必要です」とお伝えしました。

なぜここまで言うのか、それは私自身、かつて「研究者になりたい」と考えていたからです。そしてこの目標を現在も掲げています。私の場合、関東で育ったこともあり、「情報の最先端が集まる東京都内の大学で環境学を専攻し、異分野の一般企業で下積みを積んで環境系の企業に転職、ある程度の資金が集まったら大学院に進学して博士課程まで進み、学芸員or研究機関の研究者となる」というシナリオを想定しています。たとえこの目標が達成できなかったとしても、日々のモチベーションを保つために「夢」を掲げ続けています。

ベニマシコ(北海道某所)

1つ目の大学について。いまや大学は日本中に相当数あります。そこには様々な分野の研究者がおり、日々研究に励んでいます。分野横断的に研究する方もいれば、1つの狭い分野を研究する方、例え学会にも誰にも認められなくても、自らの信念のもとに学説を貫き続ける方、本当にさまざまです。なので、まずは日本全国にどのような大学があるのかを調べ、どの先生のもとで研究を続けたいのかを考える必要があります。

そして2つ目。個人的にここが最も重要だと思うのですが、「自分は本当に研究者になりたいのか」を考えることです。そもそも研究者とは何でしょうか?どこで働きたいのでしょうか?独立行政法人、大学、企業、NGO、さらには個人、ボランティアなど、さまざまな形態がありますね。それぞれ研究者とはいえ、役割は大きく異なります。しかし全てに共通することは、「人と人とのつながり」が大切になるということ。やみくもに研究だけに集中しても、誰かに必要とされなければ、研究や発表のための場が提供されなければ、仕事として続けることは不可能なのです。

最後に3つ目。資金と達成年数をシミュレーションすることです。資金については目に見える金額と見えない金額があるので注意が必要です。例えば大学~大学院の学費は目に見える金額ですが、交通費、研究費、交際費(学会、ボランティア等で知見と研究者との交流を深める)、各団体の会費、そして日々の生活費は見落としがちです。これをどのように工面するのかということまで考えることができれば、目標達成までの大まかな月日を割り出すことができるのではないかと思います。

ちなみに私の目標は人生の目標なので、現在の仕事をがんばること=目標に近づくというシミュレーションです。ここまで話しておいてすごい大雑把ですね(笑)。ですが、もし大学院まで一直線に進み、研究者になりたいという方は、しっかりと計画的に物事を進めることをお勧めします。

現在、世の中で働いている研究者の方々は、具体性に差はあるとは思いますが、上記のステップを踏んで第一線で活躍されていると私は考えました。「研究者にとくに興味ないよ」という方も、こうした努力のもとで研究者が世の中に輩出され、その研究が明日の世界をつくっているということだけでも、気に留めていただけますと幸いです。

研究者を目指すみなさまを、心から応援しています。